黒たまサンの積みゲータワー攻略日記

積んだままプレイされない、新旧ゲームソフトたちを楽しくレビューしていきます

からくり『エリー』は幸せを感じるのか? PS版ドラゴンクエストⅦ エデンの戦士たち レビューの巻vol.5

数百を超える未プレイゲームを積み上げられてできた、恐るべきタワーがあった・・・。

 

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その名も積みゲータワー》!
決して攻略サイトは参照しまいと心に誓いながら、それでもチラ見してしまった自分を誤魔化して、今宵もレビューは繰り返される・・・。

 

 

 

という訳で今回も始まりました、《積みゲータワー攻略日記》第141

チャレンジしてみるソフトは・・・コレ!

 

 

ドラゴンクエストⅦ エデンの戦士たち

※以下、『ドラクエⅦ』と省略。

 

発売年:2000

ジャンル:RPG

フォーマット:PlayStation(初代)

発売元:エニックス(現スクウェア・エニックス

 

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以前のブログ記事で『ドラゴンクエストエデンの戦士たち』を

オルフィー』の町までプレイ&レビューしてみました。

 

mitsumamegamer.hateblo.jp

 

せっせと石版を集め、我らがチーム『くろたま』は次に待ち受ける未開の地へGO

 

 

 

果たして、いかなるドラマが展開されるのか?

ワカリマセン!

でも、気分は・・・ウキウキです。

 

 

 

それでは、

 

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 『ドラクエⅦ』は、『ふしぎな石版』をパズルピースの様にはめ合わせ、未開の地へワープします。見知らぬ町で物語を体験する・・・オムニバス形式でゲームを進めていきます。

 

 

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 今回は、ボリュームたっぷりです。

フォロッド城』と『フォーリッシュの町』、物語の舞台は2箇所も!名前のある人物も多数登場してきます。前回までのエピソードが短編小説ぐらいのボリュームだったとしたら、今回は中編小説並はあるでしょう。

 

 

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にゃんですと!

機械仕掛けの『からくり』兵士たちが『フォロッド城』と『フォーリッシュの町』に侵攻中です。まさにピンチの真っ只中!

 

 

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 時をかけるチーム『くろたま』は『勇者』としてではなく、単なる『傭兵』として迎え入れられます。けれども、その方が現地の人々の中に溶け込みやすくなった感じがしてグッド!

 

 

 

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こいつらが噂の『からくり』兵士たち。

『からくり』とは・・・なんだか江戸時代を思わせるレトロな呼び方ですにゃ。

別の言い方だったら『マシン』『機械人間』『ロボット』『アンドロイド』などかな?ファンタジー色の強い『ドラクエ』の世界では、あえてSFチックな言い方を避けたのかもしれません。

 

 

 

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 現世からやってきたマリベルは冷静です。まるでプレイヤーの気持ちを代弁しているかの様にも思えてしまいます。

 

 

とにかく『からくり』兵士たちを送り込んでくる親玉さえ倒してしまえば、今回のエピソードも一件落着なはず。けれども、それでは物語が淡白になりすぎる恐れが・・・という訳で、ボス戦に至るまで色々とエピソードが重なっていきます。

 

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 トラッド兵士長は会議が好き?何かにつけて作戦会議が多い!

 

 

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 敵のアジトには、『からくり』兵士たちがわんさか!

 

 

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遂に登場、親玉の『マシンマスター』

けっこう格好良いかも?

 

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さらに隠れ敵が! もはや、お約束的になった2連戦です。

 

 

 

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 ふ〜、強かったにゃ。これでメデタシメデタシかと思いきや・・・

アレ?

もうボス敵を倒したのだから、次のエピソードに進まないの?

実は、現世に戻ってもエピソードは続きます。

 

 

まだ何かあるのぉ〜? ボス魔物、倒したじゃーん!

サクサクとゲームを進みたいプレイヤーにとってはヤキモキするでしょう。

 

 

しかし、ストーリーの点から考えてみれば、今回のエピソードは全然終わってはいないのです。ボス敵『マシンマスター』など、ほんの脇役に過ぎなかった事がわかります。

 

 

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あれ?

 ワープした数百年前から現世に帰還してみると・・・ 

『からくり』ロボットの『エリー』がまだ動いている?

 

 

※この『エリー』は元々は、『からくり』兵士の一体でした。が、戦いの最中、半壊状態でからくり技師『ゼボット』さんの小屋までたどり着きます。その後、ゼボットさんの手で修理をされ、名前まで与えられる。敵アジトの攻略にも一役買ったキーパーソンなのです。

 

 

 

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 こ、コレは!

決して『ただのしかばね』ではありません。

おそらく、からくり技師『ゼボット』さんの成れの果て。

からくり兵士による侵攻を退けた後も、『フォロッド城』や『フォーリッシュの町』の人たちと交わりを持つことなく生涯を終えたのでしょう。

 

 

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 もしかして?

からくりのエリーは、ゼボットさんの死を理解できていない?数百年もの間ずっとゼボットさんの死を病気と勘違いして看病を続けてきました。

 

 

 

なんだか不思議に思えてきます。

なぜ、ゼボットさんはエリーに指示をしなかったのか?

自分が死んだら、こうして欲しい、と。

 

 

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 エリーは他の『からくり』よりも優秀そうです。

ゼボットさんが望めば、彼の死後、エリーが墓に弔ってくれたでしょう。

 

 

けれども、ゼボットさんはエリーに対して指示しなかった。それどころか、ニンゲンの死という状態や概念なども教えなかった様子。それ故に、ベッドの上にはゼボットさんと思しき亡骸が残されたままなのです。

 

 

それでは、ゼボットさんは『エリー』に何を指示していた? 何を期待していたのか?

 

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ゼボットさんの小屋には、洗濯『からくり』などが置かれていました。ゼボットさんも『からくり』とは自分の代わりに掃除をしたり、洗濯をしたりしてくれる便利なモノと考えていたはずです。

しかし、エリーにはその役割を期待していなかった様子です。

 

 

ゼボットさんが唯一、願い。エリーに期待した事とは・・・

 

『永遠に生き続けて欲しい』

 

それだけだったのでしょう。

 

 

 

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 『永遠の命』

生前に彼は願っていました。

そして、自分が修理した『からくり』に『エリー』という名前をつけたのです。

 

 

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ところで『エリー』さんって誰?

 実は、エピソード内に『エリー』という名の女性は登場してきません。モノクロ調の思い出も蘇らず、彼女の死の原因も明らかになっていません。分かることといえば、ゼボットさんにとっての大事な女性だった・・・という事です。

 

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ゼボットさんは『永遠の命』に関心を持ちながらも、その一方でニンゲンの死についてニヒルとも云える考えを持っていました。

 

 

 

今回の『フォロッド城』と『フォーリッシュの町』を舞台にしたエピソードは、現世に帰還後、テーマなるモノがいよいよ見えてきました。

 

 

ズバリ今回のテーマは『命』です。

 

 

命って、なんだろう?

そう誰かから問われたら、一言でズバリ説明するのは案外難しいかも。

 命に関係した言葉などを思い返してみれば、

 

『命とは、限りあるモノだ』

 

などと耳にすることもよくあります。

けれども、本当に命とは限りあるモノなのでしょうか?

もしかしたら、目にしていないだけで実は何処かに『永遠の命』があるかもしれない。

 

 

もしも、『永遠の命』があったら?

どうする?

 

 

現時点ではあり得ない仮定について考えてみる・・・コレは『思考実験』です。

 

 

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ところで『思考実験』って何だにゃ?

 

 

簡単にいえば、

「もしも、○○だったら、どうなの?」と

未だに存在しえないものをシュミレーションし、その帰結を考える試みを云います。

 

 

『思考実験』が扱われるコンテンツとして、有名なのがSF小説です。

今の科学力で実現可能なモノであれば、科学的実験によって検証ができてしまいます。

そのため、『思考実験』の対象になるものは『未だに存在しえないもの』が選ばれることが多いのです。

『永遠の命』にちなんだ思考実験として、よく問われる質問が・・・

 

『永遠に生き続けることは、幸せなことなのか?』

 

 

もちろん、生き続ける環境などで、その答えは変わってきます。個別具体的に検証しなければなりません。それでは、からくり『エリー』の場合はどうなのでしょう?

 

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からくり兵士の侵攻を退けた数百年後、『エリー』は王様に見つかり、『フォロッド城』に連行されてしまいます。

 

 

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フォロッド王はエリーに害を加えるつもりはありません。

ただ古の『からくり』のメカニズムを解明したいだけ。数百年前のゼボットさんと似ているのです。しかし、エリーはゼボットの亡骸を看病することしか頭にありません。

 

 

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それでも、どうにか小屋に戻ってくることができました。

 

 

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 ラスト、エリーは感謝の言葉を口にするのです。

このシーンに、ワガハイはなんとも言えない切なさを覚えました。

 

 

なぜなら、今後、いくらエリーがゼボットの亡骸を看病しても、ゼボットさんは生き返りません。それが判らないまま、エリーはひたすら働き続ける、病気を治そうとスープを造り続けていくのです。

 

 

これから十年、百年、千年と・・・。せっかくの『永遠の命』を得たにもかかわらず、無意味なことに膨大な時間を掛けることになる。このエリーの行為とは客観的から見れば、無駄であり、残酷であり、悲劇でもあります。

 

 

けれども、幸せか判断するのは部外者ではなく、やはりエリー自身です。そもそも『からくり』に幸せか否かを感じる機能があるのかも、ワカリマセンが・・・

でも、エリーは拙い口調で『アリガトウ』『ウレシイ』と言いました。その言葉が単なるプログラム上のモノではないと、ワガハイは思いたいのです。

 

 

なんか今回はしんみりとして、そしてまとまりの無いレビューになってしまいましたにゃ。『ドラクエⅦ』・・・1つ1つのエピソードに奥の深いテーマが込められていますにゃ。

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