黒たまサンの積みゲータワー攻略日記

積んだままプレイされない、新旧ゲームソフトたちを楽しくレビューしていきます

助かりたければ、日記を読め!ソウルサクリファイスデルタ レビューの巻

みなさん、ゲーム大好きですか?

システムオールグリーン!

猫な、ヌイグルミゲーマー「黒たま」ですにゃん。

 

 

余談ですが、

PS版の『ドラゴンクエストⅣ』を第2章までクリアしたワガハイ、

久しぶりにブログレビューも兼ねて第3章から再開しようかな~

とプレイしたところ、最初からいきなりフリーズ!

 

 

仕方なく再起動したら、今度はにゃんとセーブデータが

丸ごと全て消えてしまいました。

 

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酷いひど過ぎる、どうしてこんなことに?

今なら、リックドムを12機沈められたコンスコン少将の気持ちもわかる気がします。

また第1章からリプレイする気力が・・・ありません。

 

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楽しかった思い出が頭に過ってきましたにゃ。

 

 

 

 

さて、ショックから立ち直れないまま、今回の《積みゲータワー攻略日記》

チャレンジしてみるソフトは・・・コレ!

 

 

ソウル・サクリファイス デルタ》

 

 

発売年:2014年

ジャンル:アクションRPG

フォーマット:PS Vita

発売元:ソニー・コンピュータエンタテインメント

 

 

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それでは、

 

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どんなゲームなの?

 

ズバリ、様々な魔法を駆使して戦うアクションRPGゲーム。オンラインで他のプレイヤーと『共闘』できたり、報酬アイテムを用いて装備魔法を強化したり、『狩りゲー』要素が強いゲームです。

 

ただし、この『ソウルサクリファイスデルタ』。その世界観が他の『狩りゲー』とは趣が違います。ゲーム開始冒頭、いきなりプレイヤーは・・・

 

 

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 牢の中! 囚われの身なのです。

 

 

なんで? 牢の中にいるの?

どうやら魔法使い『マーリン』という男の生贄にされるみたい。

 

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 イヤー!

生贄になんかなりたくなーい!

 

 

プレイヤーは悲運な運命を知り、絶望感漂う中、人語を喋る謎の書物『リブロム』と出会います。

 

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 見た目がちょいグロい『リブロム』は、プレイヤーを唆してきます。

 

 

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 『さあ。オレを読み進めろよ。それしか生き残る道はないぜ』

 

 

 

な、なるほど!オッケ、オッケ、オールオッケ!

・・・って、チョット待ってにゃ!

『リブロム』の話も普通に考えたら、ものすごく怪しいにゃ。

 

 

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魔法使い『マーリン』

※どこかしら疲れた顔をしているような?

 

 

この本を読めば、ラスボス的な魔法使い『マーリン』を倒せる?

本当に?

でも、超強そうなんだけど。

う〜ん?

 

 

なんか『リブロム』に騙されている様な気さえしてきます。

それでも、牢の籠の中では他に何もできません。

筋トレしたり、魔法詠唱の練習をしたり、他の牢に捕われた魔法使いとコンタクトを採れば・・・どうなるか?

またたく間に『マーリン』に見つかり、生贄にされてしまうでしょう。

 

 

 

やっぱりできる事と言えば、布団の中でこっそり漫画を読む様に、

『マーリン』に気づかれない様にこっそり『リブロム』を・・・と或る魔法使いの日記を読むことだけなのです。

 

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しかも、読めば『マーリン』を必ず倒せる?

そんな確約などありません。

あくまで『打破できるかもしれない』というレベルの可能性。それでも日記を読むことに全てを賭けてみるしかありません。

 

 

 

ソウルサクリファイスデルタ』のゲーム指針を一言で言えば、

助かりたければ、日記を読め!

なのでしょう。

 

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 これって、読書ゲーム?

 

 

そんなジャンルが存在するのか分かりませんが、

 

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ソウルサクリファイスデルタ』では、日記に記された内容を追体験をすることでゲームが進行していきます。

 

 

 

でも・・・

果たして、日記を読んだだけで本当にラスボスを倒せたりするの?

ゲームって、そんなに甘く無いはずにゃ!

従来のゲームならば、修行してレベルアップしたり、頼りになる仲間を探したり、強い武器をゲットすることが要求されてきたのです。

ついついワガハイは疑いの眼差しを注いでしまいます。

 

 

そもそも、本にだって色々な種類があります。

旅行ガイド、受験参考書、地図、料理本、動物図鑑、パソコン解説書などなど・・・

それを読むことで、スムーズに旅行ができたり、志望校の受験に合格できたり、美味しいディナーが作れたりもします。

 

 

けれども、日記・・・もっと広い意味でいえば小説についてはどうでしょう?

小説を読むことの意味とは、具体的に何なのでしょうか?

 

 

『良いですか? 文学作品をたくさん読みなさい。太宰とか、漱石とか』

と説教めいたセリフをしばしば耳にします。

文学も小説の一つ。確かに『太宰全集』など読めば、文学的素養は身につきそうです。『太宰も、森鴎外も読んだよ』と他人に自慢?することもできます。他者へのアピール力につながりますにゃ。

 

 

しかし、最近すっかり定着したライトノベルの場合では?

 

 

ライトノベルは、単なる時間潰しのためだけ。

読んでも、深いテーマ性は込められていないし、

ヒロインと付き合える訳でもないし、魔法が使える様にもならない。

一回読めばそれで終わり。繰り返し読もうとは思わない。古本屋に売ってしまう。

精々、運良ければ好みの二次元ヒロインを見つけることができるかもね。

 

という極論もあるでしょう。

けれども、日頃そう思っている人でさえ、新しいライトノベルが書店に並べば、ついつい手に取るかもしれません。

 

 

なぜ、ライトノベルを読むの?

本当に、時間潰しなだけなの?

 

 

ひょっとしたら、本人が意識していないだけで、ライトノベルにも読むことに意味があるのかも?

 

 

もちろん、ライトノベルも読むことに意味がある!とワガハイは考えています。

その大きな理由に・・・追体験効果を挙げることができます。

 

 

って、そもそも『追体験』って何?

追体験とは、

他人の体験を、作品などを通してたどることによって、自分の体験としてとらえること。

デジタル大辞泉より引用

 

追体験できる手段は、何も小説だけに限りません。映画、落語、アニメ、漫画、演劇、テレビドラマ。そして、ゲームも含まれます。

 

 

なぜコレほどまでに、追体験が可能なモノが巷に溢れて、更に続々と新しく造られているのでしょうか?

 

 

それはズバリ、人気があるから。

追体験をしたいヒトが多いのです。

 

 

なぜ、ヒトは追体験をしたいのか?

おそらくリアルな世界において、ヒトは全てを経験できないからでしょう・・・。

 

 

一日は24時間。ヒトは無限に生きることなどできません。

限られた生きている時間の中で、できるコトも、行ける場所も限られています。

 

 

例えば、新聞記者になったけど、実は教師になりたかった。

そんな希望があっても、1度きりの人生において2つとも体験できるとは限らない。

 

 

けれども、映画では? アニメでは? ゲームでは?

教師を題材にしたモノを観ることで、教師になった気持ちになることが可能です。決してリアルではありませんが、追体験ができるのです。

もちろん、小説も追体験ができる貴重な手段の一つです。

 

 

映画、落語、アニメ、漫画、演劇、テレビドラマ、ゲーム・・・そして小説。

一体、どれが一番追体験効果が高いのか?ヒトにもたらす影響力が大きいのか?

それは定かではありません。多くのコンテンツが混在する現在、昔に比べて小説はこれらの中でランキング順位が低くなっている恐れさえあります。

 

 

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しかし、ゲームソフト『ソウルサクリファイスデルタ』は、『日記』の体裁で書かれたフィクションの物語・・・つまりは広義の『小説』を全面に持ってきました。

 

 

よく考えてみたらゲーム自体も追体験効果をしっかり持っています。にもかかわらず、ゲームの中に『小説』という追体験効果をもつ媒体も二重に出してきた。それを強くアピールしたセリフこそが、

 

 

『さあ。オレを読み進めろよ。それしか生き残る道はないぜ』

 

なのです。

 

 

ワガハイ、『リブロム』のページを開いて、日記を読みはじめると一気にダークファンタジーの世界へと引き込まれてしまいました。日記には、かつての『マーリン』も登場してきます。どうして『マーリン』は変貌してしまったのか?その理由が赤裸々に描かれているのです。

 

 

さらに、『ソウルサクリファイスデルタ』はオモシロイ工夫が加えられていました。

それは『リブロム』は単なる『小説』ではなく『日記』の体裁をとった事です。

 

 

どうして『リブロム』は『日記』なの?

正直、『小説』でもO.Kだったんじゃない?

 

両者の違いを考えてみれば、理由が見えてきそうな感じがします。

 

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むにゃむにゃ、日記か〜。日記って・・・

 

 

ここだけの話ですが、

他人の書いた日記って・・・果たして、何が書かれているのか?

興味ありませんか?

 

 

なぜなら、日記とはそもそも公開を前提としていないモノだから。

書いたヒトだけが読み返す。見栄も張る必要もなければ、建前を書く必要もありません。心に思ったことをそのまま書く。それどころか、他人には知られたくない秘密さえも書いたりします。とてもプライバシーの高い情報の塊なのです。

 

 

小説は、公開を前提に書かれている。

日記は、秘密を前提に書かれている。

この点に両者の大きな違いがあります。

 

 

普通の状況では、他人の秘密が記されているかもしれない日記を読んではいけません。

タブーです。たとえどんなに興味があっても。

 

 

しかしです。

もしも、非常時だったら?

 

 

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 『ソウルサクリファイスデルタ』はそこを巧妙に突きました。 

 

具体的に言えば、

囚われのプレイヤーは明日にも生贄にされる運命にあります。

どうしても、生贄から逃れなければならない。

そのためには、他人が残した日記を読み進める必要がある、その様に怪しげな『リブロム』から唆されるのです。

 

 

ならば・・・

本当は日記なんか読みたく無い。気が引けるんだけど、自分が助かるためには・・・

仕方ないよね〜、

とブツブツ言い訳を言いながらも、内心はドキドキ!

だって他人の日記を堂々と読むのだから!

 

 

もしも、『リブロム』の中身が誰かの書いた単なる小説だったら?

プレイヤーは葛藤したり、言い訳したりしないでしょう。

『あ、そう。この小説を読めば良いんだ』

実にあっけらかんに読み始めるでしょう。

 

 

もしくは、

『ゲームなのに、こんなに長い小説を読まなければいけないの!』

『面倒くさいにゃ~』と、小説好きでない限り、嫌気が生じてくる恐れすらあります。

 

 

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 『リブロム』が日記だからこそ、他人の秘密を覗き見る感覚で、興味持って『ソウルサクリファイスデルタ』の世界に没頭できるのです。

 

 

もちろん初見プレイで、ここ迄意識することは難しいでしょう。

けれども、ちょっとだけイケナイ事をしているのかも?

と、ゲームプレイヤーの深層心理レベルにおいて、他人の日記を覗き見るタブー感を覚えているかもしれません。スリルとは、怖い化け物に追いかけられている場合だけではありません。ゲームの中とは言え、自らがタブーに触れる行為をしている事でも、スリルを感じてしまうのです。

 

 

 

ちなみに『ソウルサクリファイスデルタ』の魅力は他にも

①ダークファンタジーな世界観

②非ステレオタイプな『魔法使い』観

③個性あふれる敵キャラ

④考えさせるテーマ性

など、実によく作り込まれた大作です。1回のブログレビューではとても収まり切れません。機会があったら、別のテーマで『ソウルサクリファイスデルタ』をレビューしてみたいと思いますにゃ。

 

 

 

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