黒たまサンの積みゲータワー攻略日記

積んだままプレイされない、新旧ゲームソフトたちを楽しくレビューしていきます

死者の再生はありうるか? 10月新アニメ ゾンビランドサガ 第一話 レビューの巻

みなさん、ゲーム大好きですか?

システムオールグリーン!

猫な、ヌイグルミゲーマー「黒たま」ですにゃん。

 

 

 

今はもうすっかり秋めいて〜10月です。

10月といえば、新しいアニメの放送が始まる月でもあります。

ワガハイ、此処数年あまりお気に入りのアニメ作品に出会えていないのですが、

 

こ、これは!

 

と思えるアニメを見つけてしまいました。

そこで、今回の《積みゲータワー攻略日記》はゲームではなく、(掟破りの?)アニメレビューにチャレンジしてみます!

 

 

今回取り上げてみるアニメは・・・コレ!

 

 

ゾンビランドサガ》

 

 

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 ※TVアニメ『ゾンビランドサガ』公式サイト より引用

 

放送開始:201810月〜

放送局:TOKYO MX

制作:ゾンビランドサガ製作委員会

 

 

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どんなアニメなの?

 

ズバリ一言でいえば、コメディ風ゾンビアニメ。

主人公本人が、ニンゲンではなく『ゾンビ』です。

 

 

 

 

第一話を観てワガハイが度肝を抜かれたのは、

ゾンビランドサガ』のストーリー展開の思い切りの良さ!

 

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アイドル志望の『源さくら』は、自分の明るい未来に期待をふくらませています。

 

さあ、これから!

 

という時にもかかわらず、自宅を飛び出した途端に、

軽トラにひき飛ばされて即死?死んでしまうのです!

 

 

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 ええ!ええっ?

もういきなり!

 

 

ゾンビランドサガ』と云うタイトル名などからし『ゾンビ』

モチーフになっているアニメとは予想していましたが・・・

それにしても驚きのスタートです。

 

 

今までも、いわゆる『ゾンビアニメ』はありました。

コミックからアニメ化された『さんかれあ』や、ラノべからアニメ化された『これはゾンビですか?』などが思い浮かびます。

さんかれあ』では、ヒロインはすぐに死亡しません。『ゾンビ』化するまで、それなりに時間的な長さがあり、主人公とのエピソードもありました。

 

 

しかし!

 

ゾンビランドサガ』では、主人公が生きていたのは、オープニング曲が始まるまでのたったの数分間。軽トラにはね飛ばされ、宙を舞っているヒロインを背景に、デスメタル調なオープニング曲が流れます。其処は既にに血に染まった死の世界です!

 

 

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このアニメ・・・ただものではアリマセンにゃ。

 

 

もちろん、ニンゲンは軽トラにひかれたら、『ゾンビ』化するわけではありません。

そんな軽トラがあったら、恐怖です。アニメでも、ごく普通な軽トラでした。

 

 

それではなぜ、主人公の『源さくら』は『ゾンビ』になってしまったの?

死んでからゾンビとして目覚めるまでの10年もの間、何が起きていたの?

 

 

わかりません。

第一話では、ハッキリと答えは出ていません。

謎に包まれたままです。

 

 

 

雨降る晩に10年もの長い眠りから目覚めた『源さくら』は自分が『ゾンビ』になっている事に驚き、パニックになるばかりです。にもかかわらず、絶望する暇もありません。謎めいたマネージャーみたいな男に命じられるがまま、『ゾンビ』の正体を隠しライブステージ(しかもデスメタル)に立ちます。

 

 

ワクワクドキドキの、予想外なストーリー展開

掴みはO.Kです!

 

 

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久しぶりに面白い、オリジナルアニメにゃー!

 

 

なぜ、ワガハイは『面白い』と感じてしまったのか?

 

理由はいくつかあります。それらについてレビューしていきます。

 

 

理由その1 モチーフの斬新な組み合わせ

ゾンビランドサガ』では、『アイドルユニット』×『ゾンビ』、2つのモチーフが組み合わせられています。今のアニメでは『アイドル』モノは溢れるほど登場して飽和状態です。『アイドル』モノを作れば、流行に便乗してそこそこ注目を浴びるでしょう。けれども、やはり他の『アイドル』モノと競争に巻き込まれ、埋もれてしまうデメリットだってあります。

 

 

そこで『アイドル』ものだけど、チョットだけ設定を変えてみたい!

そんな時は、別のモチーフと組み合わせてしまう方法があります。

別のモチーフとして選ばれたモノが『ゾンビ』でした。

 

 

たしかに『ゾンビ』は『アイドル』とは距離が離れたモチーフですにゃ。

一方の『ゾンビ』もそれ程に珍しいモノではありません。特に『ゾンビ』映画として一ジャンルが確立されてもいます。

 

 

 しかし、『アイドルユニット』×『ゾンビ』の組み合わせは、今まで登場して来なかった様な気がします。どのような効果を生み出すのでしょう?楽しみですにゃ。

 

 

理由その2 チャップリン効果

 喜劇王チャールズ・チャップリンの名言に、

『人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見れば喜劇である』

 という言葉があります。

 

 

本人は大変な目に遭っているが、一方で遠巻きに観ているヒトにとっては、本人が悲劇であればある程に、その様子を楽しめる・・・

エンターテインメントの鉄則の一つです。

 

 

 『ゾンビランドサガ』の物語では、主人公『源さくら』は突然に命を奪われた挙句、『ゾンビ』にまでなってしまった・・・まさに悲劇のヒロイン。しかし、彼女が危機を脱しようと一生懸命になればなるほどに、物語は余計コメディ調に感じてしまう。不思議なことに、悲劇の物語を喜劇として楽しめるのです。

 

 

 このチャップリン効果?が生まれる要因は、主人公の必死な活躍だけでは無いのでしょう。

 

 ①コメディ調を感じさせるポップなイラスト

 ②ホラーチックでもボケやツッコミがある

 ③『佐賀弁』?まるだしな方言セリフ

 ④『ゾンビ』を飼いならすアイテムがイカゲソ?

 など演出に色々な工夫がなされているが故。『物語は、悲劇で。演出は、喜劇で』なのでしょう。

 

 

理由その3 謎の提示

 面白いと思わせる物語には、謎が含まれています。

 特段、物語のジャンルがミステリーものでなくても、いくつかの謎がでてきてそれらが次々に解明されていく・・・面白さがアップしていく効果が現れます。

ゾンビランドサガ』も本格的なミステリーアニメではありません。けれども、第一話からいくつかの謎が散りばめられていました。

 

 

なぜ、主人公は『ゾンビ』になったのか?

なぜ、『ゾンビ』になってアイドルするのか?

なぜ、仲間といっしょに『サガ』を救うのか?

なぜ、アニメの舞台は佐賀なのか?

グラサンマネージャーは何者なのか?

 

 

一応、主人公は質問していますが、グラサンは真面目に答えてはいません。

すぐに解明されても、ツマラナイ。

物語終盤になって、慌てて布石を回収するように明らかになっても、しらけてしまう。

解明されるタイミングが重要です。

しかも、一つの謎が解明された後、新たな謎が出てくるのか?それも楽しみです。

 

 

理由その4 個性あるゾンビ像

 

一般的に『ゾンビ』といえば、

①意思も無い

②個性も無い

③グロイ死体の身体

④緩慢な動き

⑤噛んだ相手もゾンビにしてしまう

⑥大勢で群がっている

そんなイメージがあります。

しかし、『ゾンビランドサガ』の主人公『源さくら』は『ゾンビ』であるけれども、意思がしっかりあり、個性もあります。従来の『ゾンビ』像とは明らかに異なるのです。

 

 

 やもすれば、死んで『ゾンビ』になった設定とはいえ、結局は外見だけが『ゾンビ』チックになっただけで、その実はニンゲンとあまり違いが無いんじゃないの? とも疑問を持ってしまいます。

 

 

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 一方で同じライブステージに立ったゾンビ仲間たちは『伝説の○○』と称されても、第一話では目覚めていません。意思もなく、主人公とも意思疎通できず、辺りをフラフラとさまよったり、『あーあー』と奇声を上げるだけ・・・ごく一般的な『ゾンビ』しています。

 

 

意思も個性も無い『ゾンビ』

意思も個性もある『ゾンビ』

 

 

ゾンビランドサガ』に先駆けて、実はPS3にも両者が登場したゲームソフトがありました。

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ロリポップチェーンソー

 ※ブログ記事については・・・

 

mitsumamegamer.hateblo.jp

 

 

 雑魚の『ゾンビ』はごく一般的な『ゾンビ』をしているのですが、

 ボス敵になると、意思もあり、個性もあり、必殺技も繰り出してきます。

 

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めっちゃ尖ってますにゃ

 

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イエーイ!個性バリバリ!

 

 実際、意思も個性もある『ゾンビ』とは、はっきり言って『ソンビ』要素が減少していることが否めません。生身のニンゲンの方にベクトルが近づくのですが、かといって完全なニンゲンに戻ってもいない・・・『悪魔』っぽい感じさえもします。

 

 

 果たして、『ゾンビランドサガ』の主要キャラクターの『ゾンビ』たちは、これから先も『ゾンビ』らしく振る舞えるのか(首の骨が折れたヘッドバンキングとか)?

 仲間同士のコミュニケーションシーンもたくさん登場するでしょう。それぞれが個性を発揮すればする程に、反対に『ゾンビ』らしさが失われていきます。そのジレンマをどのように解決していくのか? ワガハイ、気になるところですにゃ。

 

 

理由その5 テーマについて

ゾンビランドサガ』のホームページを参照してみると、『生きたい』とのフレーズが目に留まりました。

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『生きたい』とは、主人公と仲間たちに共通した願い。さらに作品のテーマたりうるモノと思われます。

 

けれども、ワガハイは気になってしまいます。

 

そもそも、主人公『源さくら』は既に死んでいるのです。

『ゾンビ』となった彼女が『生きたい!』と願うこととは、つまり・・・

 

生身のニンゲンとして復活したいこと?

 

 

一度死んだニンゲンを蘇らせる。

死者の再生ですね。

 

 

これをテーマに選んだ作品でワガハイが頭に浮かんだ作品は『ドラゴンボール』でした。7つのドラゴンボールを集め『神龍』に願う。

すると、死んだはずの仲間を蘇らせることができました。

 

 

しかしです。

如何なる願いをも叶えてくれる『神龍』は、いつの間にやら死者を蘇らせるための機械に成り果ててしまいました。

そして、『ドラゴンボール』の登場キャラたちは一度命を失っても、元に戻すことができる・・・自然とニンゲンの命の価値すらも下げることになったのです。

 

 

 

その後、死者の再生について正面から取り上げた漫画、アニメが登場しました。

鋼の錬金術師』です。

エルリック兄弟は死んだ母親を錬金術を用いて再生しようと企てる・・・

しかし、成功しませんでした。

それどころか、兄弟は手痛いしっぺ返しをくらうことになります。

 

 

 

明らかに『ドラゴンボール』とは、結果が真逆です。

ドラゴンボール』と『鋼の錬金術師』の両作品を比べて、

どちらが死者の再生に関して、テーマ性が重いか? より読者に考えさせるか?

は明らかでしょう。

 

 

 

ドラゴンボール』掲載時とは異なり、現在においては、

フィクションの世界といえども、たやすく死者の再生を許さない風潮になったのです。

その風潮を機敏に察していないと、受け手からの評価は下がってしまいます。

 

 

そして、実際それに失敗したゲームすらありました。

 

 

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PS Vitaゴッドイーター2レイジバースト』

 

物語のラストで、死んだはずの仲間(ロミオ)が突然に蘇ってしまうのです。

おそらくハッピーエンドの大団円を狙い、死者の再生をどさくさに行ったのでしょう。

 

 

けれども、そのエピソードはあまりに不自然でゲーマーたちから不評を買う結果となりました。

やはり、ゲーム世界といえども、軽々と死んだ者を蘇らせてはならないのです。

 

 

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クリミナルガールズ

 

他にも、PSPクリミナルガールズ』では、地獄に堕ちたヒロインたちを更生させて現世に復活させることがゲームの目的でした。地獄から天国に行くのならばともかく、一度死んだニンゲンがラストで現世に復活しているシーンは、なんとも違和感を感じてなりません。

 

 

 

以上を踏まえると、

ゾンビランドサガ』の主人公たちの願う、『私たち、生きたい』とは・・・その具体的な内容がまさに問題です。

 

 

①生身のニンゲンとして再生を果たすことなのか?

②『ゾンビ』として現世を生きることなのか?

 

 

それとも、

③両者のいずれを選ぶべきなのか? をヒロインたちが葛藤するのか?

 

 

 

そのヒントになるモノがエンディングテーマ『光へ』。明るい将来への希望を持った曲になっています。

もしかしたら、やっぱり生身のニンゲンに戻りたいのかにゃ?

けれども、すんなり願いが叶わない方が物語としては、面白さが増します。

 

 

だって、

『人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見れば喜劇である』

のですから。

 

 

第一話で出落ちにならないよう健闘を祈りながら、第二話が楽しみにゃ。

※今回はアニメレビューと言いながらも、ゲームもしっかり登場させてしまいました。

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